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2008年08月09日
Symbian OS Architecture(書評)
個人的には iPhone のアプリケーションの開発を行っているが、仕事柄ケータイの他のシステムも調査しなければならない。特に Symbian はその初期のころから付き合いがあるので、継続的に動向をウォッチしている。
ウェブマスターが最初に Symbian (当時は EPOC)を手がけたときに、イギリス人の上司が「システムの特徴は、一度電源を投入したら、そのまま使われることだ。そこのところを踏まえて、よく勉強してください。」の旨を言っていたのを思い出す。
さて、ケータイ電話の進歩は凄まじい。特にニホンのケータイは「ガラパゴス」と揶揄されるように、世界のケータイとはまた別の方向に技術的にも社会的にも進んでしまった。(必ずしも進化と結びつかないことに注意)ただ、通信の基本部分とそれを実現する部分にニホンとそれ以外のプロダクトに違いはない。このように進化してしまったケータイであり、いまから学びなおすのは大変だが、昨今ではそのソフトウェアアーキテクチャはメジャープレイヤーが順当に生き残った。
1.Symbian
2.WindowsMobile
3.iPhone OS
このほかにも Android やマニアしか知らない Apoxi あるいは他のチップベンダーが出しているプロプライエタリなプラットフォームが存在する。
実際にケータイ開発に携わっている人ならある程度の資料の入手が可能であるが、一般人では公開されたものやインターネットなどでの評判を聞くしかない。
前書きがだいぶ長くなったが、本書は Symiban のアーキテクチャの進化の歴史とその特徴をまとめたものである。もし、ケータイ関連のソフトウェア開発に携わるのあれば、一読しておくことをお勧めする。
特にメモリ関連やクライアントサーバシステム、メッセージングなどは他のシステムと対比すると、非常に楽しめる。
筆者自身は現在は iPhone のドキュメントを通読(痛読?)しているところである。比較することで、そのシステムのフィロソフィーを学ぶことが出来る。いずれにしても、ベース部分がないと比較のしようがない。日本語で読める本書を最初に紐解き、ベース部分の概略を押さえた上で他のシステムのドキュメントを読むことを強くお勧めする次第である。
投稿者 skykiz : 2008年08月09日 13:42
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